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シンセサイザーKROSS、MIDIシーケンサーQWSの体験会(視覚障害者向け)のお知らせ

シンセサイザーKROSS、MIDIシーケンサーQWSの体験会(視覚障害者向け)を開催します。

日時 2017年7月8日土曜日 13時から15時
(集合 12時30分 JR八王子駅改札口
京王八王子駅利用を希望の方は別途ご案内しますのでお申し出下さい)
場所 島村楽器八王子店スタジオA (京王八王子ショッピングセンターK8 6F)
主催、講師 野々垣 美名子
参加費 1000円(会場費の一部として)
募集人数 体験者2名、見学者2名
盲導犬OK

シンセサイザー KORG KROSSと、MIDIシーケンサー QWSをご紹介します。視覚障害があり、液晶パネルやタッチパネルを見るのが難しい場合、どのようにシンセサイザーを使えるか、というアプローチで、KROSSの様々な機能の操作方法をお伝えいたします。それと同時に、ではKROSSがどうなっていれば見るのが難しくても使いやすいのか、ということも考え、そのアイディアを集めてみたいと思います。また、視覚障害当事者により開発されたMIDIシーケンサーソフトQWSのスクリーンリーダーNVDAでの使用方法をお伝えいたします。項目は多めに挙げていますが、お時間に限りがあるため、いくつか選んでいただく感じになると思います。

ご紹介可能なKORG KROSSの機能
音色の切り替え
多重録音(シーケンサー)、MIDIデータ書き出し
多重録音(オーディオレコーダー)、WAVEデータ書き出し
ライン入力、マイク入力(外部入力の切り替え)
ステップシーケンサー(ドラムトラック)
多少のエフェクト(マイクリバーブ、ボコーダー)

ご紹介可能なQWSの機能
音色の切り替え
複数トラック録音、再生
USB MIDIキーボードの利用(KORG microKEY)
ノートエディタ編集
MIDIデータ編集(トランスポーズ、タイムグライド、テンポ変更、クオンタイズ)

スケジュール

13:00~13:50 体験者1名にKROSS、もう1名にQWSをお試しいただきます。
14:00~14:50 体験者同士の交代をします。

見学の方は、同室でご見学いただけます。説明は体験者の方を中心に行いますが、適宜ご質問をお受けしたいと思います。

KROSS、QWSの概要については、5月13日に行った解説イベントの模様を録画したツイキャスをご覧下さい。

http://twitcasting.tv/mina_nono/movie/371951314

お問い合わせ、参加申し込みは、下記メール、電話、ツイッター(リプ、DM)にてよろしくお願いいたします。
メール minakonono3519 gmail.com
(gmailの前にアットマーク(@)をつけて下さい)
電話 090-7186-4265 (野々垣)
ツイッターへのリプ、DM(アカウント @Mina_Nono)

申し込み締め切りは7月1日土曜日です。
(希望参加者がいらっしゃらない場合は、キャンセル料発生前にスタジオへの予約を取り消しします)

NVDAで使うQWS in 西八王子ARTinn 開催のお知らせ(開催しました)

視覚障害の方が音楽を楽しむ工夫をいっぱいに詰め込んでご紹介するイベントを開催します。扱うテーマはDTM(デスクトップミュージック・QWS)、シンセサイザー(KROSS)、音声で歌詞を案内するオリジナルカラオケです。

日時: 2017年5月13日(土曜日) 13:30-16:00
場所: 西八王子ARTinn  https://www.facebook.com/ARTinn.0426/
〒193-0832
東京都八王子市散田町5-12-2 2階
費用: 飲食代、チャージ300円、講師料1000円(ゲスト講師参加の場合)
主催、講師: 野々垣 美名子 (NVDA日本語チーム、NVDAヘルプデスクメンバー 会は個人での開催です)
ゲスト講師: 音羽ざくろ氏にお越しいただける予定です。

当日の流れ
13:00 JR中央線西八王子駅改札口集合 会場まで誘導いたします。誘導員が少なく申し訳ないのですが、信号を渡らず歩道橋を渡ってご案内出来ると思います。
バス乗車
13:30前後 会場到着 会開始
16:00前後 会終了 会場を出ます
バス乗車
16:30前後 西八王子駅改札口解散

参加申し込みの方は、
minakonono3519アットgmail.com
まで、メールを下さい。(アットを@に変更して下さい)
お電話の場合は、090-7186-4265までご連絡下さい。
(出られない場合がありますので、留守電に5月13日のイベントの件である旨と折り返しのご連絡先を残して下さい)
ツイッターでも構いません。(アットMina_Nono)

会の内容
1 NVDAで使うQWSのご紹介
QWS(Quick Windows Sequencer)は、視覚障害当事者が、スクリーンリーダーで使えるMIDIシーケンサーをご自身で作ったソフトです。そのため、スクリーンリーダーとキー操作で全ての機能が使えることが大きな特徴になっています。
MIDIは、音の高さ、長さ、強さ、音色などをデジタルデータで表したものです。パソコンにピアノのような鍵盤の形をしたMIDIキーボードをつないで弾いて、QWSを使って録音が出来ます。録音は16トラックまで重ねることが出来ます。MIDIデータですので、録音後に全部の音の高さを変更したり、テンポを変更したり、トラックの音色を変えたりなどを、自由に、自然に行うことが出来ます。楽譜を書くようにメロディーを入力することも出来ます(打ち込み)。

2 KORG KROSSのご紹介
視覚障害の方がどのようにしてシンセサイザーを使えるかという情報は、あまりネット上で紹介されていません。KORG KROSSは、主催者が視覚障害の方が使いやすいシンセサイザーの候補として独自に選定した機種です。音色が豊富で切り替えやすいこと、様々な機能が一台に入っていること、比較的安価であること、イベントで紹介しやすいように軽量であること、という特徴があります。さらに、乾電池だけで駆動出来るという特徴もあります。機能としては、様々な音色、あらかじめ音色やリズムが組み合わされた自動伴奏、MIDIシーケンサー機能(16トラック)、オーディオ録音機能、マイク入力、ライン入力機能などがあります。

3 歌詞音声案内オリジナルカラオケのご紹介
カラオケは、画面に歌詞が表示されて切り替わるため、歌詞を覚えていなくても気楽に歌って楽しむことが出来ますが、視覚障害の方の場合、画面の歌詞を読むことが難しいです。点字の歌詞カードを読みながらという方法もありますが、まだあまり点字を早く読めない人の場合はやはり難しいです。
そこで、歌詞がメロディーより少し前のタイミングで読み上げられ、それを聞きながら歌うことが出来たら良いと思い、そういう形の音声データの作成を試みました。
KROSSのオーディオ多重録音を利用したり、ICレコーダーに分岐ケーブルをつないで録音したりも試みましたが、最も楽に出来るのはAudacityというフリーソフトを利用する方法でした。
Audacityを利用すると、伴奏のトラック、歌詞のトラック、ガイドメロディのトラック、ガイドボーカルのトラックと、トラックを分けて録音出来、それぞれ左右どちらのスピーカーから音を出すかや、それぞれの音量を自由に変更することが出来ます。
例えば、歌詞を左のみ、伴奏を右のみに分けて、歌詞はヘッドホン、伴奏はスピーカーで鳴らすことにより、歌う人だけが歌詞の読みあげを聞き、歌を聴く人は伴奏と歌っている人の歌を聴く、ということが可能です。
Audacityの他には、MTR(マルチトラックレコーダー)を使用する方法があり、ゲスト講師に参加いただけた場合には、こちらの方法もご紹介予定です。

使用予定機材
HP Elitebook (パソコン 使用ソフトはNVDA、QWS、Audacity)
Vaio duo 11 (パソコン)
KORG microKEY (MIDIキーボード)
KORG KROSS (シンセサイザー)
YAMAHA MOXF8 (シンセサイザー お店の物をお借り出来る予定です)
Olympus DM-4 (ICレコーダー 音声読み上げ付き機種です)

関連リンク
QWS (英語ページ)
http://www.andrelouis.com/qws/

KORG KROSS
http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/kross/

歌詞音声案内カラオケデータ例(練習用) (Tear with Smile / 音羽ざくろ)
https://www.dropbox.com/s/1qh7r9v7ugzwcv6/tear%20with%20smile.mp3?dl=0

歌詞音声案内カラオケデータ例(本番用) (Tear with Smile / 音羽ざくろ)
(左に曲と歌、右に歌詞読み上げが入っています。ヘッドホンでお試し下さい)
https://www.dropbox.com/s/qpx2h2gyv3zzmtq/TearwithSmile%20luta%20rkashi.wav?dl=0

NVDAヘルプデスク
http://nvda.help/

音羽ざくろ氏プロフィール
http://zakuroforestmusic.web.fc2.com/

 

カラオケでの歌詞提示をぜひ音声で その後

2015年2月10日付のjouhouakusesuブログで、カラオケでの歌詞提示をぜひ音声で、という記事を書きました。
それから2年。いろいろな機会と偶然が重なり、自分自身で音声歌詞提示カラオケデータを作ることが出来ました。

シンセサイザーを視覚障害のある人が使えるかどうか、どうやって使うのか、依頼により調べ始めたのが2016年4月。
その後、MIDIシーケンサーソフト Quick Windows Sequencer(QWS)の日本語化、MIDIキーボードでの多重録音など経験するうちに、自分でもシンセサイザーを使ってみたいと思うようになりました。楽器屋さんにも相談して、決めた機種はKORG KROSS。LINEやマイク入力の音声を、多重録音していくことの出来る、マルチトラックレコーディング(MTR)機能のついた機種です。

ツイッターで、NVDAで歌詞の読み上げを歌より先に聞いて、歌詞の確認をしているという方を見かけ、カラオケの歌詞提示のことを思い出しました。そして、KROSSで音楽と歌詞の先読みのNVDA音声を多重録音することを思い付いたところ、同じ方が、歌詞読みを片方のスピーカーだけに録音することが出来ます、と教えてくれました。例えば、歌う人はイヤホンで、歌詞の読み上げと音楽の両方が入った左の音を聞き、聴く人は音楽だけが入った右の音を聞くようにします。再生もKROSSで行えば、これにさらにマイクでの歌を重ねることが出来ます。

まずは歌の練習用に、歌詞音声が左右両方に入った物を作りました。
掲載許可をいただいていますので、試しに聴いてみて下さい。

Tear with Smile ~ありがとう そして これからも~ / 音羽ざくろ
https://www.dropbox.com/s/1qh7r9v7ugzwcv6/tear%20with%20smile.mp3?dl=0

作り方は、KROSSの操作方法の詳細が必要なため、また別の機会にしたいと思います。

アクセシブルでないWebページやソフトウェアを操作するための私たちの方法

アクセシブルでないWebページ。例えば、登録フォームにて。目が見えない、または見えにくい人が、スクリーンリーダー NVDA で閲覧した時に、フォームのエディットボックスにフォーカスが当たると「エディット」とのみ読み上げるような物があります。画面には何を入力するか、名前や、ふりがなをひらがな限定でなど、細かい規則が書かれていますが、読み上げられないため、内容はわかりません。

こういう場合は、目の見える人に画面を見てもらい、エディットボックスに入力すべき内容を教えてもらいながら入力する、という方法があります。Skypeを使うと、これを遠隔で行うことが出来ます。まず、スクリーンリーダーのユーザーが、使用しているPCでSkypeを起動し、相手と接続します。そして、スクリーンリーダーユーザー側が画面共有の操作をすると、相手のPCに画面が映ります。iPhoneでも、ピンチでの拡大を利用して、フォーカスが当たっているエディットボックスに対応する入力内容を見ることが出来ます。キーボードでフォーカスが当てられないボタンやコントロールをマウスで触らなければならない場合は、TeamViewerのリモートコントロールで、目が見える人の方から押す必要がある場合もあります。

遠隔から、スクリーンリーダーユーザーの操作を手助け出来るなんて、SkypeとTeamViewerは何て便利なんでしょう。ということを言いたいわけではありません。こういう手伝いを必要としないようなWebサイトになってほしいと願っています。

そして、これはソフトウェアでも同じようなことがありえます。ただ、ソフトウェアの場合は、繰り返し使用するものなので、アクセシブルでない場合、そのソフトウェア自体を使用するのをあきらめざるを得ない場合が多いのではと思います。

Webも、ソフトウェアも、どちらもアクセシビリティが向上してほしいと思います。

アクセシブルなソフトウェアへの手がかり

NVDAを少し使うようになった頃、NVDAで読み上げられるソフトと、読み上げられないソフトの差は何だろうと思いました。そこで、自分で作ったソフトなら、ソースコードがわかるから、何か手がかりが得られるかもしれないと思いました。

手持ちのPython入門書に、GUIソフトの例が出ていたので、ソースコードを写して入力して実行しました。GUIモジュールはtkinter。よく見るような、Altメニューやボタンがあります。そして、NVDAをオン。

Altメニューやボタンは、ほとんど読み上げられませんでした。形はメモ帳などのソフトに似ていて、メモ帳のAltメニューは読み上げられるのに。

ソースコードを写しているだけなので、これをどう変えれば読み上げられるようになるのか、全く見当が付きませんでした。

tkinterを使うとNVDAで読めない、と教えてくれたのは、その頃ツイッターでPythonプログラム仲間だった人でした。そして、wxPythonというGUIモジュールを使うと読み上げられるということも教えてくれました。後から知ったことですが、NVDAのGUIインターフェイスも、このwxPythonを使っているということでした。

各モジュールのアクセシビリティの違いがどこで生じるのか、というところまでは踏み込めていませんが、少なくとも、使うモジュールの違いで、読み上げられるか、読み上げられないかが決まってしまうとしたら、アクセシブルでないソフトをアクセシブルにして下さい、と依頼されたとしたら、モジュール総とっかえが必要という事態もあるかもしれません。

スクリーンリーダーで読み上げられるようにして下さい、という問いは、実はそう簡単に答えられる物とは限らないかもしれない、と思った出来事でした。

NVDAで使いやすいMIDIシーケンサーソフト QWS

この記事は、Webじゃないアクセシビリティ Advent Calendar 2016 の12月6日分です。

Andre Louis氏の作成したMIDIシーケンサーソフトQuick Windows Sequencer (QWS)は、二種類のスクリーンリーダーで動作確認がされているため、スクリーンリーダーNVDAで全ての機能を使うことが出来る、アクセシブルなソフトです。

筆者はこのソフトの日本語変換用ファイルを作成し、ソフト作者から許可を得て、NVDAヘルプデスクで公開しています。
詳しくは、QWSのページ、NVDAヘルプデスクのページをご覧下さい。

QWS
http://www.andrelouis.com/qws/

NVDAヘルプデスク
Quick Windows Sequencer (QWS) 日本語化ファイルを公開
http://nvda.help/archives/440

QWSで、音楽再生、作成を楽しむ 第1回 QWSとは
http://nvda.help/archives/470

このソフトでは、MIDIデータの編集、パソコンのキーボードや MIDI キーボードで弾いたメロディーをMIDIデータとして記録、複数トラックの記録(16トラックまで)が出来ます。
使い方の詳細は、NVDAヘルプデスクにて記事を公開しています。

アクセシブルなソフトはどんな物かを知りたくなったら、アクセシブルな方の一つとして、NVDAと共にお試しいただければと思います。Altメニューを全て読み上げ、よく使う機能にはショートカットキー、などの特徴があります。マウスのみを前提とした操作はありません。全てのコントロールをキーボードから操作出来ます。

今年出会った、二大アクセシブルソフトの内の一つです。
(もう一つはScanSnap Manager、Webじゃない Advent Calendar 2016 12月2日分 参照)

NVDAでアクセシブルなドキュメントスキャナ ix100

この記事は、Webじゃないアクセシビリティ Advent Calendar 2016 の2日目です。

スクリーンリーダーNVDAでアクセシブルなスキャナ、ScanSnap ix100のご紹介をします。

このスキャナを使うのに必要なソフトウェアは、スキャナに付属のScanSnap Managerです。

スキャナに読み込みたい紙をセットして、ボタンを押すと、パソコンにスキャナの状態と、紙1枚の読み込み後に読み込みを終了するかどうかを尋ねる画面が出ます。これらは全てNVDAで読み上げられ、キーボードからの操作が可能です。

読み込み終了ボタンを押すと、読み込んだデータをその後どうするかを尋ねる画面が出ます。取り扱い方法は非常に多彩で、指定のフォルダに保存、ピクチャフォルダに保存の他、クラウドドライブへの保存、文字認識(OCR)した上でのワード文書への変換(但し、ScanSnap Managerの他に、ABBYY Fine Reader for ScanSnapのインストールが必要)、その他合計15種類くらいのことが出来ます。これらの選択肢も、全てNVDAで読み上げられます。こういう部分が「ボタン、ボタン、ボタン」、となる例はいろいろなソフトで意外と多い中、非常にアクセシブルです。

ix100は一枚片面スキャンですが、ix500は複数枚を一枚ずつオートフィーダーで読み込んでの両面同時スキャンが可能です。この機種に付属のソフトも上記と同じなので、同様に非常にアクセシブルです。

ix100、500とも、iPhoneアプリ ScanSnap Connect Applicationも非常にVoice Overでの使い勝手も良いです。スキャンデータをカメラロールに保存して、いろいろなOCRアプリで文字認識が出来ます。iPhoneとix100を持ち歩いて、どこでも墨字内容確認に役立ちそうです。

このスキャナのアクセシビリティチェックは、PFU株式会社様からのご厚意でix100実機をお貸しいただけたことから始まりました。ありがとうございました。周辺機器類のアクセシビリティは、周辺機器を購入しなくては行えないところ、非常にありがたく思いました。

ScanSnapについては、下記PFU株式会社のサイトでご覧になれます。
http://scansnap.fujitsu.com/jp/product/ix100/

NVDAヘルプデスクでも、ScanSnapについて、ご紹介と使用方法をご紹介しています。
http://nvda.help/archives/314