物を机の上に置いて簡単に写真が撮れるかもしれない方法

ネットワーク、SNSが手軽に使えるようになり、カメラで写した画像を遠くの人に送って見てもらうということが可能になりました。それでも、視覚障害の方が、見てもらう物をカメラに収めるのはなかなか大変です。そこで、これを使うのはどうかと思いつきました。

キングジム デスクショット DK800
http://www.kingjim.co.jp/sp/dk800/

(画像が主のページですが、代替テキストにイメージ上の文字の内容が入っているようです)

実は実物を家電量販店で見たことがあって、書類のスキャン用に便利そうだと思ったことがある物です。

棒が少し斜めに立てられて、一番高い所が少し横に飛び出していて、下向きにカメラが取り付けられています。机の上に置くと、カメラが机の上を見下ろす感じになり、机の上に置いた物を写すことが出来ます。A4の紙がカメラの視野に入るので、物の位置を細かく合わせなくても、写真を撮ることが出来ます。撮りたい物もカメラも固定されているので、手ぶれもありません。

どの位置に置くとA4の書類が全部カメラの視野に入るかというガイドとなる治具はなく、カメラ画像をパソコンでプレビューして物の位置を合わせます。ここは視覚障害の方自身には使いにくくなる要素かもしれません。A4の書類をスキャンするには、やっぱりフラットベッドか、オートフィーダーのあるスキャナが便利です。

なので、遠くにいる人に何かを見てもらうことを主目的にして、次のような使い方が便利ではと思います。

視覚障害の方のデスクショットをつないだパソコンを、遠くにある晴眼者のパソコンから、TeamViewerのリモートコントロールで操作して、デスクショット専用のプレビューと撮影ソフトを使うことにします。晴眼者はリモートコントロールを通して、プレビューソフトにより表示される画像が見られるし、マウスで操作をすることも出来ます。このプレビュー画面を見ながら、写したい物をどちら側へ動かせば良いかを指定出来ます。プレビューはおそらく動画のようになっているのと、画像解像度もあまり細かくないと思われるので、プレビューで位置を決めたら、写真を撮ります。

撮った写真は、ペイントなどの画像処理ソフトを使えば、拡大して見ることも出来ると思います。撮った写真の中にある物の文字を読んだりするのに便利ではと思います。

立体の物を撮影した時のオートフォーカス具合や、専用ソフトのスクリーンリーダーでの操作、写真解像度など、ぜひ実機で試してみたいものだと思います。

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スキャナ・プリンタ選定の難しさ

 スキャナ・プリンタは、視覚障害者にとって重要なパソコン周辺機器だと筆者は考えています。スキャナは、紙に書かれている内容を読み取って、画像データにします。OCR (Optical Character Recognition) ソフトを入れれば、紙に書かれた文字をテキストデータに変換出来る可能性があります (正確に読み取れるかどうかはまだ様々のようです)。QRコード読み取りの可能性については、以前このブログでも記載したとおりです。プリンタは、文書を紙に印刷します。紙に直接筆記することが難しい視覚障害者にとっては、スクリーンリーダーを用いて作成した文章を、紙に印刷出来るのは、とても便利なのではないかと思います。

 しかし、スクリーンリーダーを用いて使用可能なスキャナ・プリンタの選定には、独特の難しさがあると筆者は感じています (スキャナ・プリンタに限らず、周辺機器一般に言えることかもしれませんが)。

 スキャナ・プリンタを使用するには、使用する機種専用のドライバが必要です。また、その機種専用のユーティリティソフトが用意されていることもあります。各機種には、使用出来るパソコンやOSについての情報はありますが、スクリーンリーダーに対応しているかどうかの情報はありません。筆者がTwitterやメーリングリストを閲覧していての感触ですが、スクリーンリーダーで使用出来るかどうかは、実際にソフトをスクリーンリーダーで動作させてみるとどうなるか、という情報を、ソフト一個一個について調べてみないと、よくわからないと思っています。

 そして、それらのドライバやユーティリティソフトがスクリーンリーダーでどのように使用出来るかを調べるためには、実機を接続する必要があります。ドライバ等のインストールを完了するためには、実際にプリンタなりスキャナなりを接続しなければならず、実際に機器を買わないと、使えるかどうかわかりません。動作環境として提示されているPCなり、OSなりを満たしていれば使える、と、晴眼者は安心して買えるのですが・・・。試しにスクリーンリーダーのインストールされたPCで実機を試用させてもらえないか、家電量販店に依頼してみましたが、出来ないそうです。今思えば、ドライバーのライセンス的にも当然のことだったかもしれませんが・・・。何か良い方法はないものか、と思います。

 ちなみに、自宅にあるプリンタ・スキャナ複合機について、ドライバとユーティリティソフトをスクリーンリーダーNVDAで使用してみました。複合機本体に画面と操作ダイヤル、OKボタン、コピーボタンなどがあります。
 印刷については、スクリーンリーダーで問題なく読み上げます。インク切れも、インクの色まで音声になりました。
 スキャンは難しく、本体のダイヤルでスキャナに切り替えるか、パソコンからユーティリティソフトを使用するかいずれかの方法があるのですが、本体のダイヤルを操作しても本体画面の表示が変わるのみ、ユーティリティソフトでは、キーボードでメニューの選択が出来ず、マウスを使用しなければならず、「PDFに保存」と読む箇所(アイコン部分では読まず、アイコンの下の文字を指さないとなりません)が小さいため、画面が見えない状態ではとても探し出せませんでした (パソコンの輝度を0にして試してみました)。この箇所さえ探し出せれば、次の画面はキーボードで操作出来るのですが・・・。

 スクリーンリーダーでのアクセシビリティについて希望することを順に書くと、「メーカーにはソフトをスクリーンリーダーで使用出来るように作ってほしい」「サポートに問い合わせをしたら、スクリーンリーダーで使用出来るかどうかを調べて教えてほしい」「誰か他にスクリーンリーダーで使っている人がいたら使い心地を教えてほしい」となると思いますが、現在は三番目が現実的であるように感じています。これからもスクリーンリーダーユーザーが活発に情報発信・情報交換して、この状況がもっと変わって行ってほしい、アクセシビリティへの配慮がもっと一般的なものになって行ってほしいと、切に願います。

遠隔操作で、他の人にパソコン操作を手伝ってもらう

Team Viewerというソフトをインストールしたパソコン同士では、片方のパソコンからもう一方のパソコンの画面を見て、音を聞いて、操作することが出来ます。いわゆる遠隔操作です。

ここで、他のパソコンを操作する側をA、操作してもらう側をBとして、説明します。

AもBも、すでにインターネットに接続されており、Team Viewerがインストールされているものとします。

なお、Team Viewerのインストールは、Team Viewerのホームページから出来ます。企業または個人を選ぶことが出来て、企業は有料ですが、個人(商用以外)は無料です。個人情報を入力することもなく、ダウンロードボタンと、ダウンロードするかどうかの選択(インストールするか、インストールしてすぐにリモート操作を行うか、インストールせず実行のみかの三択)と、企業か個人かそれ以外の三択のみです。

使用するのは、Team Viewerのリモートコントロール機能です。BはAに、数字9桁のIDと、数字4桁のパスワードを連絡します。Aは、教えてもらったIDとパスワードを入力して、ボタンを押します。

すると、Aのパソコン画面に、Bのパソコン画面が映ります。Aは、パソコンAもパソコンBも両方操作出来る状態になります。アプリケーションをTeam Viewerにしていると、パソコンBの画面をマウスでクリックすると、パソコンBがそのように操作されます。A側のキーボードでBを操作出来るかは、まだ試したことがありません。AがBを操作している間でも、BはBを操作出来ます。Bにスクリーンリーダーがインストールされていると、Aからの操作に対応してスクリーンリーダーが読み上げをします。

これを利用すると、視覚障害をお持ちの方のパソコンBを、晴眼者の方のパソコンAを介して、操作出来ることになります。

用途はいろいろあると思うのですが、画像認証の解決をしてもらう、スクリーンリーダーで読み上げられない画面を見てもらう、場合によっては操作してもらう。他にも、操作法を教えてもらうことも出来ると思います。Bにしかインストールされていないソフトの操作法でも、Aから見て、どうやるんだろう、といろいろ試すことが出来ます。

離れて住んでいるご家族やお友達にも、パソコンの操作を手伝ってもらうことが出来るようになります。

また、視覚障害をお持ちの方が、相手のパソコンのスクリーンリーダーの音を頼りに、相手のパソコンを操作したり設定したり、操作の仕方を教えたりも可能です。

気を付けなければならないのは、AはBを自由に操作出来るので、AがBのパソコンのファイルを間違って消してしまうなど、トラブルもあり得ることです。AはBのフォルダやファイルを勝手に見始めたりすることも出来ます。信頼出来る相手に接続するようにしましょう。一応、変なことを始めたら、その通りにスクリーンリーダーは読み上げますので、何をされているか全くわからない、ということはないと思うのですが。

視覚障害の方がパソコンを使うには

視覚障害の方は、画面読み上げソフト(スクリーンリーダー)を使用してパソコンを使用します。
ログイン画面やツールバー、デスクトップアイコンの名前、使用するアプリケーションの中のメニューやテキストなど、パソコンを起動して終了するまでの動作の大半を読み上げてくれるので、視覚障害の方が一人で使用出来るようになっています。(アプリケーションで読み上げられない物がある、セーフティ画面は読み上げがされないなど、完全ではないのですが、それはまた別の時に書きたいと思います。)

スクリーンリーダーにはいくつかの種類があります。中には、無料で使用出来るスクリーンリーダーもあります。NVDAというスクリーンリーダーです。今回は、NVDAについて概要を書きたいと思います。

NVDAは、Non Visual Desktop Accessの頭文字を取ったもので、直訳すると、デスクトップPCに視覚的方法を用いずにアクセスする手段、という感じになると思います。
オーストラリアの全盲のお二人、Michael Curran 氏とJames Teh 氏が、視覚障害者が晴眼者(目の見える人)と同じコストで、平等にパソコンを使えるようにと、開発して無料で配布しています。彼らがNV Accessという非営利団体を立ち上げて運営するという形で、開発・バージョンアップが続けられているそうです。
オーストラリアで開発されているため、元々は英語のソフトで、各国から翻訳者を募り、提供された翻訳を一つのソフトに統合する形で、何十もの言語に対応する一つのスクリーンリーダーとして作られています。

日本では、NVDA日本語チーム (代表 西本卓也氏) が、NVDAを日本語に翻訳したり、日本語特有の読み上げや漢字変換などに対応するように機能を付け加えたりなどをして、NVDA日本語版としてNVDA日本語チームから配布されています。

無料で配布されるNVDAには、視覚障害の方が晴眼者と同じコストでパソコンを使えるようにしたいという開発者お二人の思いに加え、一般のソフトやホームページがスクリーンリーダーを用いて十分に使用出来るかどうかをチェックするツールとして使ってもらい、世の中のソフトやホームページが視覚障害の方にも使いやすいものになってほしい、という、日本語チーム代表の西本氏の思いも込められています。

NVDA日本語チームのホームページはこちらです。NVDA日本語版のダウンロードもこちらから出来ます。

http://www.nvda.jp/

筆者はNVDA日本語チームに属しており(メーリングリストに参加して入れるチームです)、居住地近傍(東京都八王子市近辺)にてNVDAの概要説明とデモンストレーションを行えるように準備していく予定です。その際、お問い合わせ先もこのブログに掲げたいと思います。

カラオケでの歌詞提示をぜひ音声で

カラオケは、画面に歌詞が表示されるので、歌詞を覚えてなくても歌えます。
むしろ、歌詞を一曲全部覚えている曲は、一曲もありませんので、歌詞表示機能は非常にありがたいものです。
視覚障害の友人も、カラオケが大好きで、一緒に行って歌います。
ただ、そこにあるのがこの歌詞問題。
どうやったら友人がカラオケで歌をうたいやすいか。いろいろ考えつつ思いついたことを書きたいと思います。
今回は、こうなってたらいいなと思いつきつつ、技術的には可能だろうとは思うものの、著作権の関係やらで難しそうなので、カラオケ屋さんよろしくお願いします、という内容です。

昔の宴会風景ではよくあったような気がするのですが(そんなに宴会に参加した記憶はあまりないですが、ドラマのイメージ・・・?)、マイクを持った司会者が、曲のフレーズの切れ目に、次のフレームの歌詞を早口で言う、このイメージです。これを、歌詞のテキストデータからの合成音声で、フレーズの切れ目の一拍や二拍前に機械的に差し込むだけでも、結構歌いやすいのではないでしょうか。
今時点でも、「歌入り」という、合成音声(多分)が歌詞入りで歌うモードもあることですし、あと一息(?)ではないかなと思います。

この方法で、機械を使わずに歌詞差し込みをしつつ、一曲だけを集中的に練習したことがあるのですが(宴会での披露に備え)、友人は歌詞を全部覚えて歌えるようになりました。

QRコードとスキャナでテキストデータ交換!

名刺に点字を入れたいと考えていて、メールアドレスを入れるにはどうしたら良いのかと考えました。点字でそんなに長い文字列が入れられるのかな?

点字でのメールアドレス表示も一つの試し事項ですが、他に、QRコードの使用はどうかと思いつきました。
バーコード読み取りアプリのiPhone版を一度試したことがあったので、写真を撮るタイプのQRコード読み取りアプリは難しそうだと思っていました。
そこで、写真を撮るスマホアプリより、フラットベッドスキャナが使えるWindowsのQRコードアプリを探してみようと思ったのです。
そして、「Psytec QR Code Editor」というフリーソフトを見つけました。

このフリーソフトを使って、初めて知ったことは、次のようなことです。

QRコードには、四隅に四角がありますが、一箇所だけ大きさの小さい四角形になっているので、コンピュータがQRコードを読み取った後に、コードの正しい方向を認識出来ます。つまり、QRコードをスキャナで読み込んだり、写真を撮ったりする時に、方向を気にする必要がありません。

QRコードのデータ量が増えると、QRコードを縦横に並べたような大きな一つのQRコードになっていきます。どれだけデータが入るか試したところ、400字詰め原稿用紙に3枚分くらいのテキストデータが、B5の紙いっぱいの大きさのQRコードに入りました。まだドットの細かさにも余裕がありましたので、紙をA4にして、ドットをより細かくすることで、もう少し長いテキストデータも紙一枚に入ると思います。

パソコンが普及することで、いろいろなところで配られるお手紙も、パソコンで作られるようになってきました。ホームページまでは作っていないけれども、学校の各クラスで、塾で、仕事場で、パソコンで作成され、印刷されたお手紙が配られます。視覚障害の方の場合、そういったお手紙を読むことが出来ません。点字にしてもらうのは時間がかかります。読み上げて録音するのも時間がかかります。短いお手紙だけで一枚の記録媒体を使うのも何だし、書き換え可能な媒体を毎日交換するのもちょっと・・・。でも、すぐに必要な情報が書かれているのに・・・。

こんな時、パソコンでお手紙を作ったら、テキスト部分をコピーして、QRコードソフトを起動して、ペーストして、保存して、印刷すれば、視覚障害の方がスキャナで読み込んで、QRコードソフトでテキストに変換して、スクリーンリーダーで読み上げられるようになります。上でご紹介したQRコードソフトは、スクリーンリーダーで十分に扱えます。

もちろん、お手紙の代わりにメールにするという方法もあります。ただ、その場合は、メールアドレスが必要です。

手紙が活躍する場面として、不特定多数に配られるチラシのような物もあります。そういう場合でも、紙にQRコードを印刷することで、割と手軽にアクセシブルな印刷物が出来るのではないかと思います。

QRコードは、手入力だと面倒なURLを入力しなくてもすむようにするツールとして、現在も広く用いられています。また、宅急便の送り状と配達の方の使用する端末の間でのデータ交換など、事務手続きにも利用されているようです。ただ、短い文字データを扱うものという認識も同時になされているのではと思います。もっと自由に使える。そう提案したいと思います。

そして、広く広く普及したら、商品包装の箱や袋、ソフトのプロダクトキーの書いてある紙、B-CASカードの番号などに使われるようになったら便利だと思います。

そして、Google Glassのような眼鏡型の端末にQRコードアプリがあれば、店で商品の写真をスマホで取るのではなく、商品を手に取って眺めるような動作で、商品名を知ることが出来て、便利だと思います。

というわけで、次は、視覚障害の方が使いやすいスキャナについて、調べようと思います。スキャナとQRコードを、ぜひお試し下さい。

マイクロソフトエクセルでのインターネットエクスプローラ操作が持つ可能性

パソコン(Windows8.1とします)を起動して、例えばインターネットラジオを聴くまでに、どれだけの手順があるでしょうか。

電源オン。スタート画面になるのでデスクトップタイルを押す。ツールバーにインターネットエクスプローラがあるので起動。お気に入りを押して、インターネットラジオの項目を選択。

画面を見られればこれで良いのですが・・・。

スクリーンリーダーを使いながらキーボードで操作すると、かなりの数の操作になるのではないでしょうか。

電源オン。デスクトップと読み上げるところでエンター。ウィンドウズキー+Tでツールバーへフォーカスを移動。矢印キーでインターネットエクスプローラーを探して見つかったらエンター。ホームボタンまでタブキーを押した後右矢印一回でお気に入りへ。エンターを押して下矢印でインターネットラジオを探してエンター。

パソコン初心者(視覚障害者)にとっては、タブキーと矢印キーの使い分けが、本当に難しそうだと思います。

でも、インターネット上の、特定のページだけにアクセス出来れば足りるとしたら。

マイクロソフトエクセルVBAで、インターネットエクスプローラーを操作する方法は、いかがでしょうか。
(そういう物を誰かに作ってもらって使うと考えて下さい)

エクセルVBAの詳細は割愛しますが、ざっと説明すると、エクセルファイルを起動するだけでインターネットエクスプローラが立ち上がり、インターネットラジオの再生が始まるような物を、作ることが出来るのです。(但し、パソコンにマイクロソフトエクセルがインストールされていなければなりません) これなら、

電源オン。スタート画面になるのでデスクトップタイルを押す。ウィンドウズキー+Dでデスクトップへフォーカスを移動。デスクトップ上のエクセルファイルを選んでエンター。

これだけで、インターネットラジオの再生を開始することが出来ます。
ちょうど、アイコンをタップするだけで良い、スマートフォンのアプリのような使い勝手になると思います。

パソコンを覚えるのは最初は大変だけど、限られた機能だけでも、楽しく使い始めたい。

そんな方に、この方法をおすすめ出来ないかな? と考えています。